深セン、第3回目のデジタル人民元実証実験を開始、2,000万元を発行

1月20日、中国本土でのデジタル人民元導入に向けた大規模な計画の一環であるデジタル通貨の3回目の実証実験のが深圳で開始されました。プロジェクトの一環として、地元の龍華区の住民に合計2,000万元のデジタル元が発行されます。

今回の実証実験は、前回と同様に、宝くじの形で行われます。地元メディアによると、1月26日午前10時に、10万人の当選者を選ぶための抽選が行われるそうです。

これは、市内で行われているデジタル通貨の実験の第3ラウンドです。

第1回目の実験は、2020年10月に羅湖区で行われ、中央銀行が1000万元を発行しました。今年初めに福田区で第2回目が実施されたときには、1月7日から17日までの10日間で取引は約1800万元にまで上昇しました。

第2回目では、デジタル人民元の利用シナリオも拡大し、参加企業や店舗を3,000社から10,000社以上に増やしました。対象となったのは交通機関、医学、催し物および小売りなどが対象の業種となりました。また、通信銀行と中国郵政貯蓄銀行という2つの支援銀行も追加されました。

参考:深センで2度目のデジタル人民元の抽選が実施

中央銀行は深圳以外にも、昨年、蘇州と北京でクローズドの実証実験を実施しています。

参考:蘇州で2回目のデジタル人民元の実証実験が終了

そして、デジタル通貨の熱狂は本土にとどまらず、香港でも近い将来にデジタル通貨のテストが行われることが待されています。

2020年12月4日、香港市の通貨当局は中央銀行のデジタル通貨研究所と協力して、国境を越えた決済にデジタル通貨を使用するための技術テストを検討し、それに対応する技術的な準備を行うための作業を開始したと公式サイトで公表しています。

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