注目のライブ配信者である辛巴(シン・バー)は、中国の活況を呈するライブ配信業界の虚偽広告に関連した問題で、偽の鳥の巣スープを販売したとして、90万元(約1428万円)の罰金を科せれました。
辛巴(本名:辛有志)で、ショートビデオアプリ「Kuaishou(快手)」の7100万人のフォロワーを持ち、非常に貴重な中国の珍味である鳥の巣スープ、が含まれているとしていた偽の栄養ドリンクを販売したとして捜査を受けていました。9月17日と10月25日に行われたライブ配信は、辛氏の会社の下でライブ配信を行っていたShida Piaoliang(时大漂亮)氏のアカウントで行われていました。

この製品には栄養価もタンパク質も含まれておらず、実験室の分析によると、「シロップと水を混ぜただけのもの」であることが判明しました。
またこの商品の製造メーカーであるGuangzhou Rongyu Trading Co., LtdはWeChat公式アカウントでの虚偽広告で広州市から200万元(約3173万円) を罰金を科されました。
規制当局の発表に続いて、KuaishouはWeiboで辛巴氏とShida Piaoliang氏のアカウントを60日間凍結すると発表しました。
辛巴氏はECサイト「淘宝網(タオバオ)」で1個あたり約40元(約635円)という魅力的な価格で販売されていた鳥の巣製品を、10月25日のライブ配信で1500万元(約2億3798万円)以上販売しました。彼のWeiboアカウントに投稿された謝罪の中で、辛巴氏は、偽造品をリコールし、購入金額の3倍を補償すると述べました。
この30歳のライブ配信者は先月、彼のライブ配信中に製品を購入した消費者が飲み物の栄養価について疑問を呈した際の対応で世間から批判を浴びました。
辛巴氏は最初に批判者の主張を否定し、製品の品質検査証明書を共有し、「中傷的な」コメントを述べている人々に対する法的措置取ると脅かしました。
しかし、検査報告書が公開され、この製品にはタンパク質やアミノ酸が含まれていないことを証明されました。代わりに主成分は、炭水化物と砂糖で、製造には1個あたり1元(約14円)も掛からないことが明らかになりました。
ECのライブコマースは、中国インターネットネットワーク情報センターが発表したレポートによると、2020年の上半期に中国で最も急成長しているアプリになっています。
この市場の中で40万人以上のアクティブなライブ配信者がいる中国では、今年上半期に1000万回以上のライブ配信によるマーケティング活動が行われ、500億回以上の再生回数を記録したと報告書は述べています。
しかし、この業界の成長は、一方で誤解を招くような広告慣行、標準以下の製品販売、販売数の捏造などが横行しており、政府機関は違法行為や違反行為を抑制するための規制を発令するように動いています。
先週、IT企業の創業者でライブ配信者の羅永浩氏は、「ピエール・カルダン」というブランドのウールカーディガンを販売したことを謝罪しましたが、後に偽物であることが判明しました。
先月、中国サイバースペース管理局(CAC)は、ライブ配信者が使用するインターネットプラットフォーム上で実名認証を行うことを義務付ける一連の規制案を発表しました。これにより、プラットフォームは地方当局に定期的な報告書を提出しなければならなくなります。
また、ライブ配信プラットフォームの運営者やマーケティング担当者は、マルチ商法の推進、フォロワー数や閲覧数、「いいね!」などのライブコマースのデータの改ざんなどの行為を禁止されています。
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