2020年版中国検索エンジン市場

中国の検索エンジン企業の2019年の売上高は1580億8000万元(229.8億米ドル)で、2020年末までに1831.7億元(266.3億米ドル)に達すると予想されています。

2020年のBaidu(百度)の市場シェアは、すべてのプラットフォームでは68.66%、モバイルでは85.08%で、中国の検索エンジン市場でトップシェアを持っています。モバイルは依然として最大の検索エンジン市場シェアを占めています。 Baiduの後に360 SearchとSogou(捜狗)が続きます。

中国ではユーザーの約70%が2つ以上の検索エンジンを使用して検索を実行しているため、市場の分析をするにはとても複雑です。

ご存知のとおり、中国ではGoogleが政府によって禁止されており、最も人気のある検索エンジンはBaiduです。 Baiduは主に中国語の結果を処理するように構築されています。最初のページには広告とバナーが優先して表示され、自然検索の結果のスペースがほとんどない為、上位表示を狙うことは非常に困難です。またBaiduはGoogleと同じのように、それは様々なツール(地図、画像、ビデオ、検索ブラウザ、ウィキペディアに似たオンライン百科事典)を提供しています。

360 Searchは中国のユーザーの間で急速に普及しており、モバイル版でも高度なウイルス対策およびセキュリティ機能を提供しています。素晴らしいグラフィカルインターフェースと非常に強力な検索アルゴリズムを持っています。

Sogouは、360 Searchが登場するまで、何年もの間Baiduの主要な競争相手であり、近年360 Searchが台頭してきて3位になりました。

BAIDU

2000年に中国の主要な検索エンジンであるBaidu(www.baidu.com)が設立されました。 Baiduは中国の検索エンジン市場を勝ち取り、市場シェアの70%を占めています。現在は、10億人以上のモバイルアクティブユーザーがいます。中国ではGoogleがBaiduに置き換えられています。

Baiduは、Baidu Maps、Baidu Tieba(BaiduのSNS)やBaidu Zhidao(BaiduのQ&Aサービス)などの多くのサービスを提供しています。

SOGOU

2004年に立ち上げられたSogouは、中国で2番目に大きな検索エンジンです。 捜狗(sogou.com)は、検索エンジン事業の他、ゲームやSogou PinyinInput(文字入力ツール)やSogouWebDirectoryなどを展開しています。
Sogouは、2019年第3四半期の総収益が前年比14%増の3億1490万ドルであると報告しました。 文字入力ツールでは1日あたり5億人のユーザーがおり、検索エンジンでは1日あたり4億人のユーザーがいます。

最近、Sogouは「中国の人工知能の革新者かつパイオニア」になるために、次世代検索エンジンを構築するために人工知能と自然言語処理に焦点を当てる計画を発表しました。

QIHOO 360 SEARCH

360 Searchは、中国で3番目に大きい中国の検索エンジンです。 360 Searchは、Bingの中国語版です。 これを提供しているのは、中国でNo.1の無料アンチウイルスソフトウェアを提供し、中国でNo.1のサイバーセキュリティ企業であるQihoo360です。 360 Searchは、デスクトップ検索の市場シェアの30%近くを占めています。

彼らの主なターゲットは、広告ソリューションを探している中小企業です。 この戦略は、Baiduの高価な広告サービスを利用できない多くの中小企業を引き付けます。

さらに、Qihoo360には多くの広告は表示されません。 したがって、これは中小企業にとって大きなチャンスです。

その主な利点の1つは、単純なアカウント開設プロセスです。3〜5営業日以内でアカウントを作成できます。

以上、中国の検索エンジン市場についてでした。基本的には引き続きBaiduが優勢で進んで行きそうですが、今回紹介しなかったByteDance社による検索エンジンもリリースされるなど、今後の動静が注目されます。

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